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単純に花束贈呈で流すのがベストなのか?「愛をこめて花束を / Superfly」

今ではブライダルでも定番のアーティストである『Superfly(スーパーフライ)』が有名になるきっかけになった、「愛をこめて花束を」という曲を紹介。

もちろん結婚式でもよく使われる人気の曲であり、ブライダルの定番曲です。

今回は、タイトルに入っている花束という言葉、この言葉により、結婚式で一番使われれる人気の演出が、「花束贈呈」なのですが、本当に「花束贈呈」で流すのが一番なのか、考えてみます。

愛をこめて花束を

愛をこめて花束を

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  • ロック
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まず、結婚式における花束贈呈とは?

新婦のお手紙の後につながる演出でもある「花束贈呈」という演出、今まで育ててくれたことへの感謝を花束にこめて、両親に花束を渡すという演出。

最近は花束だけでなく、記念品も添えて渡す新郎新婦も多くなっています。両親も好みに合わせて品物を贈ったり、旅行好きの両親に旅行券を贈ったりと様々です。

「花束贈呈」のシーンで流す曲には、俗に言われる「良い曲」が多いです。

感動的であったり、感謝の言葉が入っていたりという、「この曲嫌い」と言われることのない、万人が聞いて納得のいく曲というイメージでしょうか?

今回は「愛をこめて花束を」という曲が単純に花束贈呈にベストなのか考えます。

 

花束贈呈に良い点

第一に良い点と言えるのが、曲のタイトルですよね。「愛をこめて花束を」まさに今、結婚式の花束贈呈で行われていること、そのままのタイトルですから。

しかも、そのタイトルを日本国民がほぼ知っているという強さ、良いタイトルがそのまましっかりゲストに伝わる点が良い点です。

さらに言うと、曲調です。感動が望まれる演出の花束贈呈に、しっかりと合う感動的な曲調であるという点です。

手紙を読み終わってこの「愛をこめて花束を」のイントロの雰囲気のあるピアノがひと回し聞こえてきて、すぐにガッと楽器が入ってきて曲も盛り上がり、合わせて会場を感動的な空気に盛り上げつつに染めあげていってくれます。

サビ部分でも「愛をこめて花束を〜♪」と歌っていますし、ストレートに『愛』が伝わる曲であるところが良い点ですね。

 

花束贈呈に使うのに疑問な点

まぁ、これはこじつけというか強いて言うのならレベルのことであるので、それを前提にしてくださいね。まず、ひとつは歌詞の内容です。

大切な場所に、約束通りふたりで来れて、本当に良かった。

この溢れる気持ちを愛と呼ばないのなら、何を愛と呼ぶのかわからない。

理由なんて訊かないで、大袈裟だけど、愛をこめて花束を

笑わないで受け取って、笑わないで受け止めて、本当の私を。

いつまでもそばにいて

かいつまんで書くと、このような歌の内容なのです。実はかなりのラブソングだったのですね。

感謝を表す花束贈呈なので、ラブソングは、ちょっとイメージと違うなぁ…そう思う方には少し疑問が残るのかもしれません…

もうひとつは曲調です。感動的であることが大切である花束贈呈の曲。この「愛をこめて花束を」は少し迫力がありすぎるのでは…そう思う方もいらっしゃいます。

実際、少しロックな印象もありますし、ものすごく感動的なバラード曲のイメージがある方には少し違うかもしれません。

例えば、同じ「Superfly」でも、ピアノをメインとした「My Best Of My Life」と比べるとかなり印象が変わることがわかります。

My Best of My Life

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 こちらもサビは盛り上がりますが、「愛をこめて花束を」とくらべると、イントロのピアノが優しく、そのままの曲調で展開していきますので、落ち着いた印象を受けます。

 

ただ、こんなことは、あまり気にすることはなくて、強いて花束贈呈のシーンで使うことに違うと言える点を考えるなら、こうですかね?ということであるってことを重ねて書いておきます。

ラブソングだから、花束贈呈にふさわしくない、迫力がありすぎるから、花束贈呈にふさわしくない、何てことは微塵もないのですから。

 

花束贈呈で競合の候補曲がある場合

これはかなり重要なポイントになります。

他にも花束贈呈に候補曲がある場合、その曲と、この「愛をこめて花束を」を比べて考えないといけません。

候補曲が両親への感謝を歌う歌詞の内容であれば、もしかしたらそちらの方を花束贈呈に使って、この「愛をこめて花束を」を他の演出に当てはめた方が、良いかもしれません。使いたい曲の中で、結婚式の演出のバランスをとることが大事です。

ブライダルソングと呼ばれる定番曲の中には、ここで使うのが一番という合う演出のイメージがあります、もちろん「花束贈呈」に一番ふさわしい曲ってのがたくさんありますので、うまくバラして入れないと、全部が「花束贈呈」以外使えなくなりますよね。

もし、この曲を、他の演出で使うのなら、最後の『新郎新婦退場』か『エンドロール』がオススメです。

この2つの演出の場合、迫力があることがしっかりとプラス要素に働くので、迫力もありつつ、感動的でもある。そんなシーンを作ることができます。

 

おまけ・プロとしての個人的な意見

結婚式に音響で携わるプロとしては、花束贈呈のシーンって司会者の素敵なコメントが入りやすい場所なので、この曲が最高とは言い切れないのです。

それは、お手紙の後に曲が変わって雰囲気を改めて作っていくのですが、この曲は、曲入りで、すぐに盛り上がりが来るので、音響さんの力量がないと、曲と司会のコメントをしっかり合わせて伝えきれない可能性もあるのです。

細かい部分を説明すると、イントロのピアノをしっかりと聴かせるとなると、音量は大きくなければ頭のピアノが聞こえない。だけど、音量はそのままで曲が進むと、ドンと来るところが大きすぎる、だから音量をうまく絞ってあげないといけないのです。

しかも、プラスアルファで、司会の声・言葉もしっかりと聞こえるようにしておく。

この音量調整を違和感なく自然にできる実力が必要ということですね。

実はなかなか難しい曲なのです。

 

まとめ

やはり、世間のイメージで考えるとベストは「花束贈呈」のシーンで間違いありません。結婚式の演出で一番多く流しているのも「花束贈呈」のシーンですね。

愛をこめて花束を

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「Superfly」のベストアルバム 

Superfly BEST (通常盤)

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まずはベストで好きな曲を探してみましょう。ブライダルで使える曲がたくさんありますよ。 

 

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